風速の測定方法

(1)測定項目の選定
 実験では測定項目として各測定点および基準点での平均風速を測定します。これは風環境評価方法が10分間平均風速に基づいて行われるためです。また、風速データは絶対値ではなく風速比(測定地点の平均風速÷基準点での平均風道)として扱います。
 平均風速は、実験結果と10分間平均風速の気象データを組み合わせて、測定地点における風速の超過確率や累積頻度を求めたり,確率的評価方法に基づき測定地点での風環境評価を行います。

(2)測定点の配置
 測定点は、各地域の風を代表するため、地区ごとに1箇所選定します。測定点の間隔は、地点ごとの差をとらえるため、対象建物近傍では10〜30m間隔、対象建物から2Hに近い場所では50〜100m間隔とします。

(3)測定機器
1)風速の測定
建物の周辺での気流は3次元的な複雑な流れになっており、代表的な測定機器としては,サーミスター風速計,熱線風速計(I型熱線風速計,X型熱線風速計,3次元熱線風速計等)が使用されます。下の図はサーミスター風速計での測定の様子です。

サーミスター風速計による地上付近の風速測定

2)風向の測定
 流れの可現化に基づく判定・測定方法と,計測機器による測定などがあります。
可視化による判定は、測定点に旗やタフトを設置したり,煙等を発生させてその風向や流れ状況を観察したりして行われます。また,測定時間に応じた露光時間で写真撮影を行い,写真に記録されたタフトや旗の変化より求めることも行われます。
 測定データを電気信号で得る測定機器としては旗式風向計があります。また,熱線風速計を利用する方法もあります。

 なお、風洞実験の実態を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。>

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