ビル風簡易予測

 過去に行われた風洞実験データに基づいて、調査対象となる建物に当てはめて風速を予測する方法です。過去の研究を利用して机上で予測することから「既往の研究成果に基づく方法」や「机上予測」とも呼ばれています。風速の増加す範囲と倍率を算出し、その影響度について評価指標で評価します。

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ビル風簡易予測調査が適用可能な範囲

下記の3つの条件をすべて満たす場合といたします。

  1. 調査対象建物が5階以下で、かつ周辺建物が3階建て以下
  2. 風環境によるリスク、すなわち風速増加による危害が大きいものではなく、かつ建物周辺に風害の影響を受ける施設がない
  3. 周辺の地形が平坦に近い

この調査のねらい

 建物周辺の強風域、風環境評価ランクが実験をせずとも短期間でわかりますので、風の影響が小さい場合にその結果を簡便に報告することがねらいです。

 建物規模が5階建までの比較的ビル風の発生が小規模な物件において、風害リスクが小さい場合にのみに有効な調査方法です。

 一方、建設前後で風速が増す場合や、周辺環境に与える影響が無視できない場合には、何らかの対策が必要と判断されることになり、コンピューターシミュレーションでの検証が必要となります。
(建物高さが5階を越える場合は、最初からコンピューターシミュレーションで定量的に風環境を評価することをお勧め致します)

調査の予測法原理

この調査法は、「既存の類似風洞実験結果を用いる方法」とか「既往の風洞実験結果を用いる方法」、「机上予測」と呼ばれる方法であり、風洞実験で過去に測定した類似の寸法の建物のデータを用いて、目的とする建物の周辺の風速を予測します。参照する過去のデータとは、建物の高さ、幅、奥行きが10m×10m×10mサイコロ状から、高さ50mという高層建物まで数多くの建物形状について実験され、そのデータが公表さています。

 一般的に、建物周辺には剥離風と呼ばれるビル風によって風速が増す領域があり、建設前後で10%以上風速が増す場所を風速増加域と呼んでいます。この風速増加域の形状は建物の形状と相関があリます。この調査法では、目的とする建物にあわせて、風速増加域の範囲を予測する方法で風の影響範囲を予測します。

 当社が計測した風洞実験では、下の図のように建物幅、奥行きが10×10mの場合、高さが10m、30m、50mと変化することで、赤色で示す風速増加域は拡大していきます。正方形の平面形状の建物に対して、その高さが下のいずれかの模型の形状に相当するときは、この風速増加域の形、大きさを当てはめて、建物建設後の風の影響を予測できます。

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 図の見方

 模型(緑)に対して画面の上から下に一定風速で風が吹いています。風洞内を模型の真上から見下ろした平面図に相当します。模型に対して右側半分しか計測していませんが、左右対称と考えられます。図中の数字は、模型がない時の風速に対して、模型があるときの風速を表したものです。建物は幅10m、奥行き10mで高さが10m、30m、50mの3段階となっています。赤色の範囲は風速の建設前後比が1維持用の範囲です。建物の側面で剥離流によって風速が増しているようすがうかがえます。

ビル風簡易予測調査の特長

  • 速い 注文後、調査期間は10日間! 急ぎの近隣対応でもOK!
  • 安い 参考価格30万円にて提供中(建物規模によって異なります。参考価格は10階建てケース)
  • 安心 風環境評価ランクまでわかります
  • 信頼 経験豊富な専門家(技術士)による鑑定なので安心

調査内容

注文後、10日間で結果報告いたします。(メール配送のみ)
約30万円からと格安の設定となっています。
強風が発生する場所の予測以外に次の項目もチェックします。
 @風環境評価 村上法での評価ランクの推定
 A生活面での影響 近隣住民の生活に対する影響について、可能性のある事項を推定します。
 B更なる調査計画 さらにコンピューターシミュレーションや風洞実験が必要な場合はその方法について最低限の仕様を示します。
このほか、風環境評価対策のトータル・コンサルティングが無料で受けられます。

近隣集会への参加、および近隣集会での報告書の説明は別途といたします。

※納期の計数は、土日祝祭日を含みません。

作業工程

ビル風簡易予測調査の工程図

調査手順の説明

  1. 建物形状の確認 調査建物を直方体に近似して高さ、幅、奥行きの比を出します。
  2. 風洞実験結果の参照 調査建物に近い高さ、幅、奥行きの比の模型実験結果を検索します。
  3. コンピューターシミュレーション結果の参照 過去に行われた結果を参照します。
  4. 風速が増加する範囲(風速増加域)の予測 風速が1割、2割増す範囲を予測します。
  5. 強風影響場所の評価 建物や場所の用途から風による影響を推測します。
  6. リスク評価 予測される強風の大きさ、頻度から風によるリスクを評価します。
  7. 対策提案 風によるリスク低減するため植栽やネットによる防風対策を提案します。
  8. 報告書作成 評価結果を報告書としてまとめます。
  9. 報告説明動画 報告書の内容をスライド+口述説明として10〜20分の動画を作成しDVDに収録します。報告書の説明が何回でも繰り返しできます。(別途注文願います)

気象データの調査

近傍の気象官署、アメダス、東京都環境局の風配図より卓越風向を求めます。

卓越する3風向までを用います。

簡易予測のもとになる既往データ

当社実験データ

ビル風ハンドブックにある既往データ

当社コンピューターシミュレーション結果

などを用います。

ビル風簡易予測調査の報告書サンプル(例)

ビル風簡易予測報告書のサンプル

注文方法

ご注文、お問い合わせは
兜s動産環境センター 03−6661−1247 まで

メールにてお申し込みください。
メール → info@birukaze.com に次の資料をお送り願います。

  1. 住宅地図(計画地を含む500m四方)
  2. 現況建物の図面
  3. 計画建物の建築図面
  4. 計画建物直近の建物階数
  5. 計画地周辺の建物の写真
  6. その他既に計画が明らかになっている周辺建物の情報
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