防風植栽とは

ビル風を低減するため、建物周辺に設置される樹木のことで、常緑樹の高木から選定されます。ここで防風植栽として使用される樹木を整理してみました。

防風植栽として多用される常緑高木 高さ クスノキ、シラカシ、スダジイ、マテバシイ、ヤマモモ、モッコク
防風植栽として用いられることのある樹木 高木 イヌマキ、カイヅカイブキ、ヒノキ、アオキ、イスノキ、キンモクセイ、クロガネモチ、モチノキ、タイサンボク、タブノキ、タラヨウ、ユズリハ
亜高木 イヌツゲ、ウバメガシ、カナメモチ、キョウチクトゥ、サンゴジュ、マサキ
上記以外の常緑樹 高木 アカマッ/クロマッ/ゴヨゥマツ、コウヤマキ、スギ、ダイオウショウ、ナギ、ヒマラヤスギ、カナリーヤシ、リュウキュウマツ、オガタマノキ、ガジュマル、サカキ、シキミ、シマトネリコ、テリハボク、フクギ、ユーカリ、リュゥキュゥコクタン
亜高木 アカシア類、カンキツ類、ゲッケイジュ、ソヨゴ、ツバキ/サザンカ、ヒイラギ、トキワマンサク
低木 クチナシ、ジンチョウゲ、ツツジ類

クスノキ

クスノキ科クスノキ属

樟の木、楠の木

常緑高木

原産地 日本、韓国(済州島)、台湾、中国南部、インドシナ半島

分布 関東以西、四国、九州、沖縄

樹高 25m、時には50m

クスノキはもっとも長寿であり、最大になる木である。西日本では御神木にはクスノキが多い。クスノキは成長が速く、樟脳が採れるため、古来より栽培され、生育地は里山に多く、自然林では少ない。乾燥は嫌う。

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シラカシ

ブナ科コナラ属

常緑高木

原産地 日本、中国

分布 本州以南

樹高 20m

関東でカシといえば病害虫に強いシラカシである。材が白いことこう呼ばれている。地方の方言ではカシはウラジロガシを指すことが多い。

葉裏は淡緑色、樹皮は灰黒色で皮目が縦に並ぶ。関東ロームのような火山灰土壌の土地で極相林の主役であり、放置された雑木林はシラカシ林へと遷移する。幼木は陰性で成長が非常に速く、実生から3年で樹高1mになることもある。その割に巨木は少ない。

強健で病害虫は少なく、刈込にもよく耐える。耐寒性はカシ類中でもっとも強い。繁殖は実生で行なうが挿し木も可能。直根性で深根性であり、移植は根回しにより容易である。木材はもっとも重硬で強い材の一つである。

関東では生垣、防風垣、屋敷林としてよく見られ、防火性、耐火性に優れる。街路や公園など緑化木としてよく使われる。

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スダジイ

ブナ科シイ属

常緑高木

原産地     日本、韓国

分布       福島および新潟以西から沖縄、済州島

樹高       15〜20m

日本の照葉樹林を代表する木であり、シイノキは日本の暖温帯の極相林の主要な構成種で、いわゆる照葉樹林の林冠部を形成する。大きなものでは樹高15〜20m、胸高直径1〜1・5m。特に大きいものは、胸高直径2〜3mに達する。樹形は長楕円形の樹冠を持ち、太い枝が横に張り出し、曲がりくねる傾向がある。樹幹もねじれや凹凸が著しいものがある。

スダジイは、中陽樹〜陰樹である。幼木は林内の暗い環境で育つことが多いが、陽地での生育も良好である。土壌はやや乾いた養分に乏しい土地でも生育可能。成長は速く、耐潮性がある。萌芽力が強く、移植は容易であり、庭園樹、公園樹として用いられ、防火樹、防風樹にも利用される。刈り込みに耐えるので、高い生垣にもなる。

マテバシイ

ブナ科マテバシイ属

常緑高木

分布       本州、四国、九州の暖地、沖縄(自然分布は九州と推定)

樹高       20m

都市公害に強く大気汚染浄化に多用されている。和名に「シイ」がついているが、スダジイとは別属。サツマジイという呼び名もあり、本来の自生地は九州のみだったが、植林によって各地に広がったと推測される。大きいもの樹高20m、胸高直径1mほどになる。枝が放射状に伸びて葉が密生し、丸い樹冠を形成する。

陽樹で、成長は速く、枝は側方へもよく伸びる。萌芽力が強く、移植は容易で、大径木も移植される。刈り込みにも耐えるので、生垣にも使われる。

土壌の乾湿を選ばず、大気汚染にも強い樹木なので、現在も公園樹、街路樹に広く利用されている。

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モッコク

ツバキ科モッコク属

常緑高木

原産地    日本、アジア東南部

分布       関東地方南部以西、四国、中国、九州、沖縄

樹高       10〜15m

庭木として好まれ、東京では庭木の主木5種類(マツ、マキ、モッコク、カヤ、イトヒバ)の一つとして位置づけられている。葉は厚みと光沢がある。

本州の千葉県以西、四国、九州、沖縄、アジア大陸東南部にまで広く分布するが、寒冷地は不適である。海岸に近い山地に生え、高さは10〜15mに達する。

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