現地踏査ですべて確認。建物を正確に把握します。

 当社では、風環境を予測する場合、現地の建物等正確に捉えるため、現地踏査を行い、風の影響因子をくまなく確認します。最も大きい因子は中高層建物であり、現地の建物配置と地図上での建物平面配置を確認します。下左の写真では、画面の左から右に掛けて1〜4の建物があり、それを右下の地図中の建物1〜4と対照して確認します。建物高さは地図情報により階数が記録されていますので、これも情報が一致するか確認します。tatemonokakunin.jpg (700×394)

 主要な建物で高さがわからないものについては、下の図のように、建物軒への角度と距離から三角測量によって建物高さを測定します。右下の角度測定、距離測定の結果より、三角関数を用いて高さが求められます。

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建物周辺のビル風の影響因子 ビル風の流れを変化させる因子

 

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建物足元に設置された防風植栽

 高層建築物の足元にはビル風が生じるため、これを緩和するため防風植栽が植えられています。左の図では高さ15m程度の常緑樹が建物の前面にあります。こうした樹木は、建物によって生じたビル風を確実に緩和するため、防風力に優れた樹木が植えられており、周辺の街路に対する風速低減効果も大きいため、風環境評価の要因として正確にモデル化する必要があります。

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公園等の樹木

 公園では、強い風から人々を守り、応援に集う人の癒しのためたくさんの樹木が植えられています。こうした樹木の中で常緑樹は、年間を通して防風効果が期待できますので、風環境評価には欠かすことができません。このため公園の樹木の調査では木の配置図を下に一本一本チェックします。

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高架橋等の構造物

 都市の構造物では、左の写真のような高架橋が建設されている場合が少なくありません。空中にあるこうした構造物は、上空の風の風速を低減するため、街の風環境に大きな風速低減効果があります。首都高速道路などでは道路上に2〜3段にもが建設されることもあり、ビル風を緩和する効果を発揮しています。

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建物のピロティ(1階のオープンスペース)

 高層建築の足元には左の写真のようなピロティによるオープンスペースとなっている場合があります。こうした空間はビル風を誘導し、分散させる効果があるため、高層建築のビル風を緩和してくれます。こうしたピロティーなどは航空写真などで判別できないため、現地踏査で確認して風環境予測に反映しています。

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建物の壁面に空いた大きな空間

 建物の壁面に空いた風穴空間は、風が通過しますので、ビル周辺の風を遮ることなく自然な状態に保つことができます。風の流れが均一化するため、一般的にビルの両側に発生しやすいビル風を緩和する効果があります。風環境予測では風穴を通過する風を正確に再現して、ビル風を正しく評価しています。

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高層ビルの足もとに設けられた低層部

 高層ビルの足元に設けられた低層部は、建物からの吹き下ろしの風を水平方向に分散するため、地上付近の風環境を緩和する効果があります。高層棟の周囲に低層建物を設置して、墓石状の形状とする場合も多いようです。こうした3次元的な形状を現地確認で計測してモデル化しています。

 

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