Q2 ビル風による風害は風速何メートルで発生しますか?
風害としてよく言われる瓦の飛散は20〜30m/sですが、ビル風の影響はそれよりずっと小さい風速で発生する場合があります。そして、以前は高層建築物周辺に発生する強風による障害と考えられていました。しかし、昨今は比較的低層の建物でもビル風の問題を懸念される住民の方々も増えてきています。このためビル風に対して感受性が高まっていることから、小さな風速でもビル風を申告される可能性があります。
風による建物、人に対する影響は下の表のようになっています。
平均風速m/s 前後 | 風害現象 | 備考 |
5 | 手すりやポールの風切音が出る | |
10〜15 | 傘が壊れる | 東京で年に1回 |
20 | ガレージシャッターが壊れる 歩行者が転倒する ドアが開閉困難 | |
25 | 瓦の飛散飛散物によるカラスの破損 | |
30 | ブロック塀、金網フェンスの倒壊 鉄板屋根の飛散 木造家屋の倒壊が始まる 墓石の転倒 | |
35 | 風圧によるガラスの破損 | 東京で50年に1回 |
40 | 超高層ビルで窓ガラスや外装材が破損する木造家屋の倒壊率2% | 東京で100年に1回 |
50 | 木造家屋の倒壊率10% | 東京で3000年に1回 |