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剥離風とは、建物に当った風が向きを変えて、建物の角部を過ぎて、建物から剥がれて流れ去る風のことを言います。この建物角部から剥がれた風は、その周囲の風よりも風速が大きいためビル風の主要因となっています。剥離流がなぜ「付着」しないで「剥離」するかというと、建物の風上側の領域が空気の高圧帯に相当し、そこから勢いよく風が吹きだされるからです。そして風が建物角から吹き出すとき、外向きの慣性力が生じるため、建物の外側に向かって斜めに吹き出します。この時建物の側面には逆流が生じていて、前述の勢いよく吹き出した風は建物側面の緩やかな逆流に対して、流れを剥ぎ取るような形で吹き出していきます。このため剥離流の名前がついています。
図-1は、中央にある15階建て相当の建物(H45m,W15m,D15m)に、左方向から風が吹きつけた場合の建物周りの風速分布(高さ1.5m)を表しています。建物の左右(図中の上下)には黄色、赤からなる勾玉のような形の風速増加域が発生しています。この図では、剥離風が建物の正面から、速度を増して左右の建物角を通り過ぎ、向きを変えながら側方に流れ去る様子を見ることができます。注意してみると、この風速増加域(黄色)と建物(灰色)の間には薄い青の低速域が存在しており、これが建物側方の逆流域になります。剥離風はこうした、逆風から空気をはがすように流れ去るためこの名がついています。
風速値の凡例は、図の右の方にあるカラーバーで表しており、1.5以上が赤、0.5以下が青となっています。風速は同じ高さの流入風速を1とする比で表しています。風の向きは白矢印のベクトルで表しています。
下の図はクリックすると、拡大図が現れて風向が360度変化した場合の風の流れを見られ、剥離の様子がより詳しくご覧になれます。
下の図-2ではさらに詳しく「剥離」の様子を拡大して示しています。図の左上から斜め45度に風が吹きいた場合の風速コンターです。前述の図-1と同じく風速の最大を赤、最低を青として、途中を分割して色で表しています。建物の両角には赤い風速増加域があり、その下流側に風が吹きだしています。赤い楕円形に近い風速増加域の向きは、建物の対角線と並行ではなくやや外向きに偏向しています。これは建物の角から吹き出すときに外向きの慣性力が働くためです。
一方、建物の下流側には青色のよどんだ風が存在していて、風速増加域が吹き出す建物角に向かって逆流が生じ、建物側面と風速増加域の間は、等高線が密となり大きな風速差が生じています。このことからも剥離流の様子がうかがえます。
下の図-2は、クリックすると、拡大して建物角に接近し、剥離や建物側方の逆流の様子がもっとはっきりと見られます。かつ、風向きを変えた場合に剥離や逆流がどうなるかも詳しく表しています。
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